簡単なレイヤー操作と鏡像反転
無料の画像編集ソフト「GIMP」の鏡像反転機能を使うと、左右対称や上下対称のバランスのいいロゴなどを簡単に作成することができます。
当ブログのこちらのロゴも鏡像反転機能で作成しました。
基準となる図形を作成
まずは、鏡像反転する前の基準となる図形を作成します。「ファイル」、「新しい画像」をクリックします。
そのまま「OK」をクリックします。
楕円選択
「ツールボックス」内の「楕円選択」ボタンをクリックします。
キャンバス内で適当に対角線にマウスドラッグし、楕円選択範囲を作成します。
「ツールオプション」内、「左上角の座標」を(100,40)に、「サイズ」を(160,160)に設定します。
「描画色・背景色表示部」をクリックします。
どれでも好きなタブをクリックし、色を選択、「OK」をクリックします。
「塗りつぶし」ボタンをクリックします。
このようになります。
再び「楕円選択」ボタンをクリックし、適当に選択範囲を作成してから左上角の座標を(140,80)に、サイズを(80,80)に設定します。
「描画色・背景色表示部」右上の矢印マークをクリックし、背景色を選択状態にします。(クリックするたびに描画色と背景色の選択が切り替わります。)
背景色を選択した状態で「塗りつぶし」ボタンをクリックします。
このようなドーナツ状になります。
矩形選択
ドーナツ状になった図形の右上四分の一を切り取ります。「矩形選択」ボタンをクリックします。
キャンバス上で対角線に適当にマウスドラッグして四角い選択範囲を作成します。
左上角の座標を(180,40)に、サイズを(80,80)に設定します。
背景色を選択した状態で、「塗りつぶし」ボタンをクリックします。
このようになります。
「楕円選択」ボタンをクリックし、左上角の座標を(180,40)に、サイズを(40,40)に設定します。
描画色を選択状態にし、「塗りつぶし」ボタンをクリックします。図のようになります。
レイヤー
レイヤー追加
次は、消したい部分と消したくない部分が重なりますので、別のキャンバスに描いてから後で結合する方法をとります。この、1枚1枚のキャンバスのことをレイヤーと呼びます。
キャンバス右側にあるレイヤー・ブラシボックス下部の「レイヤー追加」ボタンをクリックします。
そのまま「OK」ボタンをクリックします。
図のようにレイヤーが2枚になります。レイヤーの右側の文字はレイヤー名で、チェック模様は透明を表します。これまで図形を描いていたのが「背景」という名前のレイヤーで、その上に「レイヤー」という名前の透明のレイヤーが追加されたことになります。
レイヤー・ブラシボックス内の、追加したレイヤーをクリックし、編集状態にしてから「楕円選択」ボタンをクリックし、左上角の座標を(220,80)に、サイズを(80,80)に設定し、描画色で塗りつぶします。
「矩形選択」ボタンをクリックし、左上角の座標を(220,80)、サイズを(40,40)にします。図の扇形の部分を選択した状態になります。
「選択」、「選択範囲の反転」をクリックします。扇形以外の部分を選択した状態になります。
「編集」、「消去」をクリックします。
このようになります。
これは、2枚のレイヤーが重なって見えている状態なので、「レイヤー・ブラシボックス」内、背景レイヤーの「目のアイコン」をクリックして、背景レイヤーを隠してみます。
これが追加したレイヤーです。扇形の部分のみが残っています。
レイヤー結合
レイヤー・ブラシボックス内、追加したレイヤーを右クリックし、「下のレイヤーと結合」をクリックします。
2枚のレイヤーが1枚に結合され1枚の画像になり、鏡像反転する基本図研が完成しました。
鏡像反転
レイヤー切り抜きで反転位置を調整
基本図形が完成したので、その図形を鏡像反転するのですが、図形の右端のラインで反転させたいので、基本図形の右端がレイヤーのセンターになるように切り抜きます。「ツールボックス」内、「切り抜き」ボタンをクリックします。
まずは適当にマウスドラッグで範囲を作ります。
左上角の座標を(100,40)に、サイズを(320,320)に設定します。「ハイライト表示」に☑を入れると周りがグレーになり見やすくなります。
座標とサイズの設定が完了したら、キャンバス上をクリックすると切り抜きが行われます。最初は640×400でしたが、切り抜き後は320×320のサイズの正方形のレイヤーになり、基本図形の右端がレイヤーのセンターになりました。
範囲選択と反転
基本図形を選択するために「ツールボックス」内、「色域を選択」ボタンをクリックします。クリックした場所と同じ色の部分を選択範囲にするツールです。
オレンジの部分をクリックします。基本図形が選択範囲になりました。
「鏡像反転」ボタンをクリックします。
「ツールオプション」内、「選択範囲」と「水平」をクリックします。
キャンバス上をクリックします。図のように反転した選択範囲が表示されます。
描画色にして「塗りつぶし」ボタンをクリックします。
このようになります。
再び「色域を選択」ボタンをクリックし、オレンジ色の部分をクリックします。
「鏡像反転」ボタンをクリックし、「選択範囲」と、今度は「垂直」をクリックします。
垂直に反転した選択範囲が表示されますので、描画色で塗りつぶします。
このようになります。
なぜか下の図のように線が残っていますのでこれを消します。「色域を選択」ボタンをクリックします。
オレンジ色の部分をクリックし、完成したマークを選択範囲にします。「選択」、「選択範囲の反転」をクリックすると背景の部分が選択範囲となりますので、「編集」、「背景色で塗りつぶす」をくりっくします。余分な線がなくなりました。
また、背景部分を選択した状態で「編集」、「消去」をクリックすると、下の図のように背景が透明になります。
「選択」、「選択を解除」で完成です。
背景が透明の画像として保存する場合は、pngファイルとしてエクスポートします。「ファイル」、「名前を付けてエクポート」から、ファイルタイプ選択の「+」ボタンをクリックし、pngを選択、「エクスポート」ボタンをクリックします。こちらの記事のエクスポートの項目でも説明しています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません