GIMPで簡単な図形から文字を作成

2019-05-03

当ブログでは画像の切り抜きやロゴの作成などに、無料で高機能の画像編集ソフトである「GIMP」を使用しております。直接図形そのものを描くのではなく、範囲選択をしてその境界線に線を引いたり中を塗りつぶしたりというのが基本的な使い方になります。

当ブログのファビコンでもある、watamocoのwとmを組み合わせたロゴ画像は、GIMPの楕円選択と鏡像反転機能で作成しました。

ここでは、基本である楕円選択、矩形選択、自由選択を使ってGoogleのロゴの形状の「G」を描く方法を説明します。

※GIMPの最新バージョンは2.10(2019年3月現在)ですが、使い慣れたバージョン2.8で説明します。

GIMPのダウンロード

最新バージョン

GIMPのダウンロードはこちらから、画像のオレンジのボタンで最新バージョンがダウンロードできます。

旧バージョン

旧バージョンは、同じくこちらのページから、下にスクロールして「Older Downloads」のV2.8の「download.gimp.org.」をクリックします。

一番下の方にある「gimp-2.8.22-setup.exe」をクリックするとダウンロードが始まります。

ダウンロードが完了したらそのファイルを開き指示に従ってインストールを行います。

GIMPを起動

インストールが完了したら起動します。作業領域と両サイドにツールボックスなどがあります。

すでにある画像を編集する場合は画像のインポートですが、今回は新しく作成しますので、「ファイル」、「新しい画像」をクリックします。

キャンバスサイズの設定画面が表示されます。キャンバスサイズも画像サイズも後からでも変更できますので、ここではそのまま「OK」をクリックします。

楕円選択

新規作成のキャンバスが表示されたら、左上のツールボックスの中の「楕円選択」ボタンをクリックします。

キャンバス上でマウスを対角線にドラッグして、適当でいいので楕円選択範囲を作ります。

左のツールオプション内で、サイズの微調整をして、円に外接する四角形の左上角の座標を(100,100)に、サイズを(200,200)に設定します。

色選択

ツールボタン下部の、描画色・背景色表示部分をクリックします。

タブを切り替えていろいろな方法で色を選択することができます。

スポイト

既存の画像などから使いたい色を抽出して同じ色を指定する方法もあります。その場合は「ファイル」、「開く/インポート」をクリックし、抽出したい色が含まれている画像を開きます。

画像を開いたら、ツールボックス内「スポイト」ボタンをクリックします。

開いた画像上の、抽出したい色の部分をクリックすると、描画色の表示部がその色に変わります。

画像内の一部分と同じ色を使いたいときや、邪魔な部分を周辺と同じ色で塗りつぶし、自然な感じで消したいときなど、スポイトは便利な機能です。

描画色が決まったら、「編集」、「描画色で塗りつぶす」をクリックします。

図のように描画色で塗りつぶされた円ができます。

同じようにもう一つ楕円選択範囲を作成し、左上角の座標を(130,130)に、サイズを(140,140)に設定します。

「編集」、「背景色で塗りつぶす」をクリックします。

図のようにドーナツ状になります。

自由選択

次にツールボックス内「自由選択」ボタンをクリックします。

自由選択は、マウスドラッグによりフリーハンドのラインでの選択範囲作成もできますが、ここではクリックで点を指定し、点と点をつないだ直線により範囲選択します。まずは下の座標を確認しながら、ドーナツの中心になる(200,200)の位置をクリックします。

座標を確認しながら、(300,100)の位置をクリックします。

座標を確認しながら、(300,200)の位置でダブルクリックします。ダブルクリックすることによって最初の点とつながり、範囲が確定します。

三角形の選択範囲ができますので、「編集」、「背景色で塗りつぶす」をクリックします。

図のようにドーナツの一部が切り取られた状態になります。

矩形(くけい)選択

ツールボックス内「矩形選択」ボタンをクリックします。

対角線にマウスでドラッグして、適当に四角形の選択範囲を作ります。

ツールオプション内で、左上角の座標を(200,185)に、サイズを(100,30)に指定します。

「編集」「描画色で塗りつぶす」をクリックします。

「G」になりました。

「選択」「選択を解除」をクリックします。

このようになります。

選択範囲の反転

キーボードの「Ctrl」キーを押しながらマウスのスクロールボタンを回して画像を拡大表示します。矩形選択した部分の角が少しはみ出しています。

もう一度「楕円選択」ボタンをクリックし、左上角の座標(100,100)サイズ(200,200)に指定します。

「選択」、「選択範囲の反転」をクリックします。円の外側を選択した状態になります。

「編集」、「背景色で塗りつぶす」をクリックします。

角が取れてなめらかになりました。

保存

初回の「保存」と、「名前を付けて保存」は、同じ意味合いになります。どちらもファイル名を入力する画面が表示されます。ただし、2回目以降に「保存」をクリックした場合は即上書き保存されますので、編集前の状態を残しておきたい場合などは「名前を付けて保存」にし、別名称を付ける必要があります。

「ファイル」「保存」をクリックします。

既存の画像ではなく新しく作成した画像ですので、ファイル名を入力する画面が表示されます。「名称未設定」と表示されている部分にファイル名を入力します。保存場所は、下の画像では「Documents」フォルダになっていますが、例えばデスクトップに保存したい場合は、「場所(P)」の欄内の「デスクトップ」をクリックします。ファイル名と保存場所を指定したら「保存」をクリックします。

拡張子がxcf(○○○.xcf)というファイル形式で保存されました。GIMPで用いられる形式で、複数の画像が重なったレイヤー構造や透過情報などが含まれますので、GIMPを起動してそのファイルを開けばすぐに編集作業が行えます。

エクスポート

GIMPで使用するxcfファイルは、そのままでは画像ファイルとしてブログにアップロードすることができませんので、完成した画像はファイル形式を変更しなければなりません。

「ファイル」「名前を付けてエクスポート」をクリックします。

保存の時と同様にファイル名を入力し、保存場所を指定したら、「ファイル形式の選択」の「+」をクリックします。

「JPEG 画像」を選択し、「エクスポート」をクリックします。

下の画面が表示されますがそのまま「エクスポート」をクリックします。

これで、一般的な画像ファイル形式であるjpegとして保存されました。

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