AviUtlで動画を切り取り編集 不要部分を削除

2020-07-11

スマホからクラウドドライブへファイルを保存

iphoneで撮影した動画をパソコンで編集したいと思います。iphoneの写真アプリを起動し、画面上部の「選択」をタップします。編集したい動画をタップして✅マークを付け、画面左下の「送信マーク」をタップします。

「ファイルに保存」をタップし、iCloud DriveGoogle Drive など、パソコンからもアクセスできるクラウドドライブをタップし、右上の「保存」をタップします。

AviUtl本体と拡張編集PluginとL-SMASH Worksをダウンロード・インストールし、exedit.iniファイルの追記を完了してからAviUtlを起動します。詳しくはこちら

前後端を切り取り、中央を残す編集

動画の不必要な部分を切り取る編集のうち、先端から途中までを切り取る、または途中から終端までを切り取る、あるいはその両方を切り取り中央部分だけを残すというのが最も単純な切り取り編集になります。この場合は、AviUtlプレビューウィンドウのボタンのみで行えます。「ファイル」「開く」をクリックし、スマホからクラウドドライブに保存したファイルを選択し開きます。

プレビューウィンドウに動画が読み込まれ、ウィンドウ下部にバーと4つのボタンが表示されます。バーのつまみをドラッグして動画の開始位置にしたい場所までもっていき、左二つのコマ送りボタンで微調整します。「開始位置指定ボタン」をクリックすると先端からつまみまでの部分が空白になり、現在位置が先端となります。終端も指定したい場合は同様につまみを移動させ、一番右の「終端位置指定ボタン」をクリックします。

動画の端のみを切り取る編集だけであれば以上で完了です。「ファイル」「編集プロジェクトの保存」をクリックして保存しておきます。

中央部分を切り取り、前後をつなぐ編集

中央部分を切り取る編集の場合は拡張編集機能を使います。起動したら「設定」「拡張編集の設定」をクリックします。

拡張編集ウィンドウ(タイムライン)が表示されます。

ファイルをドラッグアンドドロップ

Layer 1 右側の空欄に、編集したい動画ファイルをドラッグアンドドロップし、「読み込むファイルに合わせる」に✅を入れ、「OK」をクリックします。

Layer 1 にドラッグした動画ファイル、Layer 2 に自動的に音声ファイルが読み込まれ、動画ファイルの編集設定ウィンドウが表示されます。自動的に音声ファイルが読み込まれない場合は次のように手動で追加します。

音声ファイルを手動で追加

音声ファイルが自動的に読み込まれなかった場合は、 Layer 2 の右側の空欄を右クリックして、「メディアオブジェクトの追加」「音声ファイル」をクリックします。

音声ファイルの設定ウィンドウが表示されますので、「動画ファイルと連携」に✅を入れ、「参照ファイル」をクリックします。

同じ動画ファイルを選択します。Layer 1 と Layer 2 に同一のファイル名が表示されます。一つの動画ファイルを映像と音声に分けてそれぞれ編集できる状態になりました。

音声ファイルをドラッグして先端に移動します。

編集作業の前に

まずはタイムラインのウィンドウを伸ばし、ファイルが先端にない場合はドラッグして先端に移動させます。水色のバーをドラッグすることによって時間軸を伸ばすことができますので、編集しやすい長さにします。

90度回転

スマホで写真や動画を撮るとき、スマホを縦にして撮りがちですが、パソコンでは横向きに表示されてしまいます。そこで、まずは「回転」ボタンの左側の 数値の部分をクリックして直接「90」と入力するか、または バーを右にドラッグし、◀ボタンで微調整して数値を「90.00」にします。プレビューウィンドウで、画像が右に90度回転して正常な向きになればOKです。逆さまになった場合は「-90」と入力します。

ウィンドウサイズ変更

次にプレビューウィンドウのサイズを変更します。プレビューを見ながら編集しますので、「設定」「サイズの変更」をクリックし、 自分が見やすいサイズに設定します。 ここでは「640×480」にします。

これはウィンドウサイズを変更しただけなので、映像のサイズは変わっておらず、全体が見えない状態になっています。ですので今度は「拡大率」のバーを左にスライドして全体が見えるようにします。

プレビューウィンドウサイズは640×480ですが、拡大率を下げて全体を表示させると下の画像のようになります。スマホを縦にして撮影したので縦長です。

分割

次は不必要な部分を切り取ります。必要な部分と不必要な部分の境目を探すには、プレビューウィンドウ下部のバーまたはタイムライン上をドラッグしおおよその位置までもっていき、プレビューウィンドウ下部のコマ送りボタンで微調整して編集点を探します。タイムライン上の縦の線が、プレビューウィンドウに表示されている位置となります。

タイムラインの空欄部分を右クリックし、一番下の「環境設定」をクリックします。

「中間点追加・分割を常に現在フレームで行う」に✅を入れ、「OK」をクリックします。

編集点に移動したら、タイムラインの青いバーの上で右クリックします。縦のライン上でなくてもOKです。「分割」をクリックします。バーの上ならどこで右クリックしても縦のラインの位置で分割されます。右クリックした位置で分割される場合は、上記の環境設定を確認します。

次の編集点を探し、同様に右クリック、「分割」します。これで3分割されました。

分割したうちの不必要な部分のバーを右クリックし、「削除」をクリックします。

削除した部分が空白になりますので、後ろの部分をドラッグして前にくっつけます。

不要な部分を削除して前に詰めても、最終の位置は変わっていません。動画が終わっても真っ黒な映像が最終フレームまで流れてしまいます。そこで、タイムラインの空欄部分を右クリックして「範囲設定」「最終のオブジェクト位置を最終フレーム」をクリックします。

動画サイズ変更

最後にサイズの変更です。そのまま縮小するか、部分的に切り取るかのどちらかになります。今回の動画は鳥が映っている部分のみが欲しいので、部分的に切り取りたいと思います。

まず、動画の縦横のサイズですが、どのように利用するかを考慮して決めます。例えば youtube にアップする場合はかなり高解像度の映像でも推奨されていますので大丈夫ですが、ブログにアップする場合などは、ブログサービスによって上限サイズが定められていたり、高解像度で容量も大きい動画は読み込みに時間がかかったりして適さないこともあります。

ここでは、480×270(16:9)にします。「設定」「サイズの変更」「指定サイズ」をクリックします。

X 、Y にそれぞれ数値を入力し、「OK」をクリックします。

両サイドが黒帯になっていますので、ウィンドウの横幅以上になるように「拡大率」を上げます。

切り取り領域の座標調整

目的のものが中央に来るように、「X」、「Y」のバーを動かします。

サイドが切れてしまう場合はもう少し「拡大率」を上げます。

動画の前半部分や後半部分を切り取っただけの場合は大丈夫ですが、中間部分を切り取った場合は、分割点を境に二つに分かれていますので、前半部で編集が完了したら、後半部に同じ数値を入力します。下の画像でいうと、1から142フレームまでと143から最終フレームまでで2分割されていますので前半部の編集後の数値を、後半部をクリックして表示される設定ウィンドウに入力するということです。数値部をクリックすれば数字を直接入力できます。

編集したら、コマ送りボタンを長押しして動画を確認します。

プレビューウィンドウに再生ボタンを表示して、そのボタンで再生する場合は、

「ファイル」をクリック、「環境設定」から「システムの設定」をクリック、

「再生ウィンドウの動画再生をメインウィンドウに表示する」を入れます。

切り取り編集は以上となります。回転、分割、切り取り、サイズ変更、領域調整という流れになります。「ファイル」「編集プロジェクトの保存」をクリックして保存しておきます。

ちなみにこちらが編集後の動画です。元はスマホで縦に撮影した縦長で約100MB(メガバイト)の大きい動画でしたが、上下や不要部分を切り取り、サイズも縮小して約10MBになりました。

上の動画は mp4 で出力しました。編集後の動画の出力については次の記事で。

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